学校長挨拶
新たな自分育てをスタート
校 長 西尾 英憲
恵那東中学校は、1年生128名、2年生135名、3年生139名で令和5年度がスタートしました。生徒達は、新しい学年、学級で自分や仲間に「期待と願い」をもって、元気に登校してきました。新入生にあっては、更に強い思いを抱いていることでしょう。
恵那東中学校では、「3本の柱」として「挨拶」「無言清掃」「合唱」に取り組み、学校生活が充実してきました。今は、「3本の柱」を土台として「学習」を、新たな伝統に加えようと取り組んでいます。コロナ予防で制限された学校生活でしたが、卒業式での3年生の素晴らしい歌声に、生徒たちは新生活への思いをより確かなものにすることができたようです。また、「学習の手引き」の巻頭で、前期学習委員長は「質の良い学習を全校で創る東中を目指す」として、「東中史上最高の学習を全校で作り上げたい」と書いています。自分たちの暮らしを自分たちの手でよりよいものにしようとする熱い思いは確かな伝統として引き継がれています。生徒たちのその思いに応えていくところが学校であり、私たちの使命だと思っています。1年間、よろしくお願いします。職員一丸となって精一杯やります。
さて、生徒たちは、どんな自分になりたいと願っているのでしょうか。「○○できるようになりたい」「○○が得意な人になりたい」と、それぞれに自分への期待や希望をもっています。そうした生徒たちが「自分にはできることがある」「自分でやりきれる」と思えるよう、次のことに取り組んでいきます。
1. 自分と仲間の良さを認め合い、思いやりの心と温かい人間関係づくりを行う
生徒達の中には、自らの良さに気づいていない子や仲間の心遣いに気づけない子がいます。特に自らの良さは、自分ではなかなか気づけないものです。学校生活で一緒に活動する中で、「当番を忘れず毎日続けていいね」や「ユニークなアイデアが出せていいね」と認め合うことで、自らの良さに気づいたり、仲間の良さに気づいたりできます。そうしたことをくり返すと、さまざまな自分に気づいて、自らの良さが見えて自信へとつながっていきます。同時に仲間の行動や言葉をみつめることで、仲間の心遣いがわかって、思いやりの心が育っていきます。
2. 仲間とともに「『当たり前のこと(これまで指導されたこと)』をバカにせずちゃんとやる」ことで、やりぬく心と行動力を育てる
学校は「できないことをできるようにする」場所です。例えば、方程式は中学で初めて学び、卒業する時にはできるようになっています。できるようになるまでは、ひたすらドリルに取り組まなくてはなりません。「これくらいいつでもできる」とバカにしてやらないでいると、できなくなるのは明らかです。「指導されたことを、バカにせずちゃんとやる」ことが、「できる自分」「やりきれる自分」を育てる秘訣です。
3. 「めざして やって たしかめて」を生活に取り入れ、自己指導能力を高める
何も考えずとりあえずやってみることも時には必要ですが、それでは長続きはしません。例えばキャッチボールの練習で、意味や目的を考えて練習する人とそうでない人とでは、上達に差が出ます。意味(趣旨・価値)は何なのかを自分なりに考え、理解しようと努力し、意味付け・価値付けをして行動する生活が身につけば、将来様々な場面で自らを助けてくれます。
これらのことを大切にしながら、生徒達には思いっきり学校生活を楽しんで欲しいと願っています。保護者の皆様、地域の皆様のご支援、ご協力をお願いします。
恵那東中学校経営 全体構想
令和5年 恵那東中学校経営 全体構想
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