子どもたちがそわそわし始めた1月の終わりのある日・・・
トレセンへ散歩に出かけた年長さん。
「おにのあしあとがあった~!!」と帰ってきました。
さあ大変です!!
大好きな『わんぱくだんシリーズ』のにんじゃごっこの絵本を読んでもらい、「にんじゃになっておにをやっつけよう!」
と忍者修業のはじまりです!
それを聞いた小さい子たちも、朝のリズムの後には一緒に忍者修業を始めました。
そんなある日・・・
朝登園すると、なにやらこども園の様子がおかしい。
あちこちにボールやほうきが散らばり、なにやら手形のようなものも・・・
そして・・・
「てがみみたいなのがある!!」
なんと、鬼からの手紙でした。手紙には『物を大事にしない子』『片付けが出来ない子』『お話を聞かない子』『お友だちが悲しむことをする子』が大好きで、2月3日にこども園に来ると書いてあります。
それぞれのクラスで、「ものをだいじにしないって、おもちゃなげたりすることかな~」「おともだちたたくのはだめ!」など、鬼の好きな子はどんな子か話し合い、そういう子にはならないぞ!心の鬼を追い出すぞ~!と決めました。
そして、2月3日に鬼が来ても大丈夫なように、準備開始!!
まずは、鬼の嫌いなヒイラギや馬酔木を採りに行きました。
「これかな?」今までの経験で、この辺りにあったぞ、と探す年長さん。
先に採ってきた大きい子に、馬酔木の木を見せてもらってから出かけた年少さん。
「ぼくたちもみつけたよ~」 これで一安心かな?
「えんちょうせんせい、みてみて!いろんなはっぱがあったよ。どれがあせびかしらべてみる~」と年中さん。
馬酔木の葉っぱはどんな形だったかな?
忍者の修業の見せあいっこもしました。
鬼に負けない強い体になる修行を頑張る年長さん。鬼をやっつける手裏剣も作ってくれました。
これがあれば大丈夫だよ!
年中さん、年少さんも鬼ごっこをして素早く走れる修行中
朝からドキドキの子どもたち。
まずは、鬼の嫌いな豆を炒ってもらっている間にリズムの修業。
鬼や忍者になりきって踊っていると、なんだかいい匂いが・・・
「きなこのにおいがする~」「なんかちょっとこげてきてる」匂いや色の変化に気付いた子どもたちです。炒った本物の豆は誤嚥防止の為食べることはできませんが、鬼が嫌いな豆ってどういうものかな?どうしてきらいなのかな?など、記憶に残るといいなと思っています。
そして、とうとう鬼がやってきました!!
未満児さんは・・・
鬼にびっくりしながらも、一生懸命新聞豆を投げる2歳児。初めて鬼を見る1歳児は固まり、鬼が行ってしまうとホッとして涙が・・・
年少さんは・・・
窓から鬼がのぞいて大慌て!!みんな怖いけど頑張って新聞豆を投げました。
年中さんは・・・
段ボールのバリケードを作って、これで安心。と思ったら窓からのぞいてびっくり!!
年長さんは・・・
だんだんと部屋に向かってくることに気付き、廊下まで出てきて新聞豆を投げる子もいました。みんなが作った手裏剣も一生懸命投げると痛そうな鬼。
すると・・・
担任の先生が連れていかれてしまってさあ大変!!
鬼は去年閉じ込められたことを覚えていて、今年は先生を閉じ込めてしまいました!!
大事な先生を助けようと、年長さんは鬼の元へ。小さいお友だちは、廊下から動けず、年長さんの頑張るところを応援していました。年長さんが手裏剣を投げると痛がる鬼。
そしてとうとう・・・
やった~!先生を助けたぞ!!
鬼も逃げていって、ホッとした子どもたちでした。
もう鬼が戻ってこないように、馬酔木を燃やしました。鬼の手紙も一緒に燃やして、これで一安心?
「イワシも焼かなきゃ!!」
これがイワシだよ
今年もコロナ禍の為、イワシを外で焼いて食べられませんが、頭を飾ったイワシを焼くと香ばしい香りがし、「いいにおいがする」と子どもたち。
おなかの中の鬼は追い出せた?と聞くと・・・
おなかを見つめる年少さん。ちゃんと追い出せたかな?
給食室で焼いてもらったイワシをぱくっ
今年も、節分の豆の代わりにお米ボールのお菓子を年の数+1個食べました。
これでみんなの中の鬼も追い出せたかな?