本当に鬼がやってくるかとドキドキしながら迎えた節分。
フライパンでお豆を炒って、においをかいでパワーを貯めます。
ぞう組さんは、自分たちでお豆を炒りました。
パワーが貯まったら、園庭に出て、豆まきの準備をしました。
まずは、投げる練習です。「鬼は外」新聞豆が高く空に上がります。
「がんばるぞ!」「おー!」
すると、どこからか太鼓の音が響きます。
「え!」「何?」
見渡すと、2階のテラスから緑鬼が顔をのぞかせました。
「キャー」「鬼だ!」声があがります。
すると、今度は裏から赤鬼が現れました。
みんなは大慌てです。急いで赤鬼に「鬼は外」と新聞豆をぶつけました。
「緑鬼がいない!」見上げた子が叫びます。
なんと、緑鬼は非常階段から降りてきました。急いで緑鬼にもぶつけます。
「鬼は外!」
叫びながら豆をぶつけて、白門の外側へ避難しました。
ほっとしたのもつかの間。なんと!逃げ遅れたぞう組の先生2人が鬼に捕まってしまいました。
「助けてー!」「ぞう組さん、先生が捕まってる!」
慌てて門のむこうを覗き込んだぞう組さん。
「助けに行かなきゃ!」と門を飛び出します。(かっこいい!)思わず見惚れてしまいました。
うさぎ組さんとくま組さんは「頑張れー」と門の外で応援しました。
ぞう組さんの勢いに鬼たちは圧倒され、先生を開放して裏門から逃げていきました。
慌てて全員白門の外側に避難し、ほっと一息つきました。
園長先生が、ひいらぎをつけに裏門に行ってくれ、
「鬼はいなかったよ」
と教えてくれると「やったー!」と大喜びでした。
園庭に戻り、ひいらぎにイワシの頭としっぽをつけました。ぞう組さんは自分でつけていました。
とってきたあせびと鬼の手紙を燃やします。
あせびは燃やすと「パチパチ」と音がします。その音が豆まきの音に似ているので鬼が苦手と言われています。
みんなで音を聞きました。
やってきた鬼と一緒に、心の鬼も追い出せたでしょうか?
怖くても頑張って新聞豆を投げて、強い心も手に入れました。
ひいらぎも持ち帰りますので、飾ってくださると嬉しいです。
たくさんほめてあげ、自信につなげてあげてくださいね。